○モンキーポッドの活動の特色
モンキーポッドの保育は、前述した「倫理綱領」に基づいて行っていますが、それらを具体的に表すと以下の4つになります。
1.「今日も1日楽しかった」「明日もモンキーに行きたい」と実感できるように
放課後とは、その漢字が表すとおり「学校での頑張りから開放されて、子どもたち自身がやりたいことをのびのびと過ごす時間」であると考えます。そのため、モンキーポッドではその日のプログラムがありません。事業所の提示した活動に子どもたちを合わせるのではなく、子どもたちの興味関心に応じてその日の活動を決めます。保育室での工作やおやつ作りから大きな公園や児童館へのお出かけとたくさんあります。お風呂や水が大好きなお子さんのために、「公衆浴場での入浴」といったユニークな活動もあります。
また、学期末のお誕生会、夏のプール活動、収穫祭(昨年度はサツマイモ・ジャガイモ・イチゴ・メロン等)、モンキー運動会、節分・七夕、卒業遠足、サマーキャンプなど、楽しい定番の行事もたくさんあります。
体を動かす外遊びを中心に活動をしていますが、その日の天候や気温、子どもたちひとりひとりの体調や趣向に配慮して活動場所を決めますので、3グループ程度に分かれて活動することが多いです。
子どもの頃にしかない感性、子どもの頃にしか出来ないことがたくさんあります。モンキーポッドではそれらを大切にし可能な限りたくさん体験させたいと思っています。
(活動場所の詳細等は、お手数ですがこちらをご覧ください。)
2.居場所作り
モンキーポッドの子ども達は原則週5日、毎日来ています。その理由は2つあります。
まずは、「居場所づくり」のためです、家庭でも学校でもない、「自分自身を押し出してもいい場所」「くつろげる場所」を作るためです。これは、自分を発信する力につながります。
もうひとつは、お子さん自身が見通しを持つことが出来るからです。毎日登室することによって、今日思ったことや失敗したなと思ったことを明日試したり、失敗を取り返したりすることが出来ます。これは、私たち職員も同じです。子どもとの関わりの反省を明日に生かしたり、毎日接することにより、小さな変化や成長に気づくことが出来るのです。
また、小学部低学年のお子さんや入室されたばかりのお子さんに関しては、モンキーポッドに慣れてもらうことやお子さんを理解し信頼関係を構築するために、当面の間、専属の職員が1対1でサポートします。
3.場所見知り・人見知り
休校日や半日下校は、子どもの様子やスタッフの人数、天候などを考慮して外食ランチや、車で1時間くらいのお出かけ、電車・バスでのお出かけを積極的に行っています。
夏休み期間中の1泊2日のキャンプや卒業遠足、親子遠足など、マイクロバスでお出かけすることもあります。
また、モンキーポッドには、多くの仲間、職員、学生アルバイトやボランティアさん、他の一般の学童保育との交流もあります。
4.自分で選ぶ力・余暇を楽しむ力
「これじゃなくてあっちがよかったな」「○○さんすごいなー」「あの遊びは楽しそうだ」「これがしたい」「これができるようになりたい」「仲間や大人と一緒に遊ぶのは楽しいな」等々、プログラムに縛られない、子ども主体のモンキーポッドの活動にはこのような心の動きがたくさんあります。そしてこれこそが、後の自分を自分自身で創っていく原動力となるのです。昔から、「子どもは遊ぶことが仕事」と言われるのは、このことを言っているのです。
私たち職員も子どもたちと一緒に楽しく遊びます。こちらが楽しくなければ、子どもたちが楽しいと思ってくれることはないでしょう。ただ私たちは漫然と一緒に遊んでいるわけではありません。その子の小さな変化に気づき、次にどういう遊びや関わりが必要かをくみ取ります。そして、それらに適切に働きかけられるよう、子どもたちの話し合いや勉強を欠かしません(職員の活動に関しては、お手数ですが、こちらの「職員」の欄をご覧ください)。
以上のように、モンキーポッドの保育は、単なる「お子さんを預かる」だけの事業所ではありません。
目に見えて劇的に出来るものごとが多くなるわけではありませんが、「自分で考える力・つかみ取る力」や「人と良好な関係の構築」など、各々のお子さんの土台が育っていきます。